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初めまして、寺澤です。
私は以前住宅のリノベーションを主にする会社に勤めていました。バンディットに入社して店舗デザインという新たな分野に挑戦してはじめて気が付いたことをお話しさせていただければと思います。
住宅と店舗の違い
住宅デザインは『住む人』が過ごしやすい空間づくりに対して店舗デザインは『不特定多数の利用者』が使いやすい空間づくりであること。
住宅の場合、住む人の家族構成やライフスタイル、趣味など個性に寄り添ったデザインにするため、その人に合った間取りやスケール、インテリアスタイルなどを考えていきます。
また、住みやすいかどうかはある程度自分と照らし合わせて、こうしたら良さそうだなとか使いやすそうだなとか提案しやすいところがありました。
店舗の場合、さまざまな年齢やライフスタイル、性別、職業、趣味、価値観をもった利用者がいる中、より多くの人が過ごしやすい空間をデザインしなくてはいけません。店舗はそれぞれのコンセプトがあり具体的に誰に向けてサービスを提供したいか、いわゆるターゲットを明確にすることが多いです。
例えば、『学校が近くにあるので学生さんに来てもらいたい』のであれば、『SNSに投稿したくなるような映えの空間』『入りやすい雰囲気をつくる』などが考えられます。このように利用するお客様の目を引くようなデザインや過ごしやすい空間、使いやすいようなスケールでデザインしていかなくてはなりません。
また、サービスを提供するスタッフ側にとって働きやすい動線やスケールを考えていくことも大事です。お客様目線では自分と照らし合わせて考えやすいのですが、スタッフ目線では働いたことが無いため実際にどんな動きをするのかは事前に確認する必要があります。
これから店舗デザインの職を目指したいなと考えている学生さんは、色々なバイト経験をした方がもしかしたら役立つのかもしれません。
店舗だからできるデザイン
街中を歩けば、色々なコンセプトを持ったお店が並んでいます。
ここのお店が気になるなと思う時に、まず目が行くのはファサード(建物の外観)です。ぱっと見てお店のコンセプトがストレートに伝わるようにデザインにしたり、あえて内観とのギャップを持たせたり、看板を発光させて目立たせたりとさまざまな表現方法でお店の顔となるファサードをデザインすることができます。
また、お店で利用するサインやショップカード、メニュー表などグラフィックデザインのお手伝いをさせて頂くこともあり、幅広いデザインができる点が店舗デザインをしていて面白いなと感じております。
これから店舗デザインをやってみたいなと考えている皆さまに向けて、
何かひとつでもご参考になればなと思います。