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内装屋とは何か?

 こんにちは、神戸事務所の直本です。

 2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

 年末年始は、普段会わない人と久しぶりに顔を合わせる機会が多かったと思います。そんな時、会話のきっかけとして「そういえば、今どんな仕事してたっけ?」と聞いたり聞かれたりすること、皆さんもあるのではないでしょうか。私は「内装屋です」と答えています。前回のブログで2025年は「内装屋としての誇りを強く感じた一年」だったと書きましたが、今回は改めて「内装屋とは何か?」を少しお話しできればと思います。

 内装業界は建設業界の一部で、ディスプレイ業界と呼ばれることもあります。上場企業、非上場企業、イベント領域に強い企業など、さまざまな会社があります。
 設計から施工まで幅広く手掛けており、「こんなことまでやっているの?」と驚かられるような領域にまで関わることもあります。大手建設会社や小売企業の子会社として内装会社があるケースも多く、施工専門の会社、設計専門のデザイン事務所など形態もさまざまです。対応範囲も、個人宅の一室からオフィス、商空間、公共施設、さらには昨年の万博パビリオンのような大規模案件まで、本当に幅広い世界です。

 私は学生時代からアパレルで働いていたこともあり、内装屋さんの仕事を間近で見る機会が多くありました。VMDとして商品の展開位置や什器の配置を変えることはできても、店舗の間取りや大きなグラフィックシートの変更は内装屋さんの領域。
 営業後に作業していただき、翌朝にはまったく新しい空間に生まれ変わっている。そんな光景を何度も見てきました。当時は、自分がその「内装屋」になるとは思ってもいませんでしたが、今はこの仕事に携わることが本当に面白く、日々やりがいを感じています。

 1月はトラブルも多く、正直参ってしまう場面もありました。それでも、お客様や職人さんに助けられ、なんとか乗り越えることができました。この仕事に関わる全員が「良いものを作りたい」と思っている。そのことを改めて実感した出来事があります。

 居抜きテナントの新装工事でクロスの貼替えを行った際、古い下地の割れや劣化が原因で、貼り終わった後に浮きが目立っていました。是正でやり直しをお願いしようと思っていたところ、職人さんの方から「仕上がりが気になるので、もう一度やり直したい」と申し出てくれました。下地のパテ補修からやり直していただき、結果としてより良い仕上がりになりました。「職人は手抜きをする」と言われることもありますが、私は、目指す基準をしっかり共有すれば必ず応えてくれると感じています。運が良いのかもしれませんが、そういった方々と仕事ができているからこそ、トラブルがあっても前に進めているのだと思います。

 提案した空間が形になっていく中で、お客様から「いいね」と言っていただけたり、現場から使い勝手を考えた別案が出てきて、お客様と相談しながら工事中に変更したり、そしてその変更に職人さんが快く対応してくださる。そんな瞬間に、この仕事は本当に「全員で良いものを作っている」と感じます。完成後に反省点が出ることもありますが、工事中は常に「今できる一番良いもの」を目指しています。

 お客様、現場、施設の担当者様など、多くの関係者をつなぎ、コミュニケーションを取りながら良い空間へ導いていく。それが「内装屋」という仕事なのだと思います。資材や設備の知識、消防法や建築基準法、施工方法や工程など、必要な知識は多いですが、知っていること自体が大事なのではなく、「良い空間をつくるためにどう活かすか」が本質だと感じています。

 まだまだ調べたり、教えていただくことも多いですが、今年はもっと自分の理想とする「内装屋」に近づけるように励んでいきます。

 2026年もどうぞよろしくお願いいたします。