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絶対に知っておくべき!見積のこと

こんにちは。代表の伊藤です。
今回はお店を出店するときの店舗内装の見積について少しお話が出来ればと思います。

誰もがお店を出店する際、少しでも工事コストを下げたいと考えると思います。
コストを下げるために色々な会社に見積依頼をしてみたり、仮想物件で空見積を依頼してみたりという事をした経験はありませんか?
しかしこれらは全く無駄ではありませんが、見積金額を下げることにはつながっていません。
さて、ではどのようにすれば見積金額を下げることが出来るでしょうか?

 

    • 見積金額を下げるには
    • 見積期間と金額の悪循環
    • 見積作成の流れと期間
    • さいごに

 

見積金額を下げるには

実際、施工会社がしっかりとした見積を作成するためにはみなさんが想像しているより時間と労力が必要です。しかし、出店者様の中には見積作成を簡単に出来ると考えていたりスケジュールの関係でどうしても見積期間を取れなかったりで、かなり無謀なスケジュールで見積作成を依頼をする方が多いのも事実。こうした人たちはこの無謀なスケジュールが見積金額を上げている要因になっていることに気づいていません。では、具体的に見積金額を下げるためにはどうすればいいでしょうか?
それは、見積作成の期間を十分にとることです。

 

見積期間と金額の悪循環

それでは、見積期間が短いとどうして金額が高くなるのか。その理由を具体的に考えます。
一つ目の要因は施工会社が工事の内容をしっかりと把握することが出来ないことです。
施工会社は図面や資料からだけでは読み取れない情報を得るために現地調査を行います。見積期間が短い場合は、この調査が十分に行えなかったり、また工事内容によっては専門業者と一緒に物件を見たうえで工事金額を算出しますがそうでない場合は施工業者自身がわかる範囲で概算で金額を算出するしかありません。しかしそうした場合、施工会社は一度出した見積書を取り下げる訳にはいきませんので、赤字にならないようリスクを見越して通常よりも高めの金額で算出します。
二つ目の要因は施工会社も各専門業者や材料問屋の選定が出来ないことです。
施工会社も専門工事は下請けさんやメーカーさんに見積依頼をします。しかし見積期間が短いとそうする時間が取れなかったり専門業者も一つ目のような理由から少し高めの金額で算出します。また優良な専門業者は他社からの依頼もあり忙しかったりでタイトなスケジュールの依頼は断ることもしばしばです。つまり急な依頼に対応出来る会社は、質が高くない会社も多いことも考慮しなければなりません。
そのような理由により見積期間が短いと、質の高い見積作成が困難となり金額が上がる要因となります。また間違いや項目抜けの可能性も高くなり、金額が高くなるだけでなく工事中のトラブルの原因となるという悪循環に陥ります。

 

見積作成の流れと適切な期間

□物件状況と図面内容の把握 2-3日程度

物件の状況や設計図をもとに必要な工事の洗い出しや必要な材料と数量を積算していきます。
また、必要であれば設計者や施主、家主に質問して詳細の部分を把握していきます。

□専門業者やメーカーへの見積依頼 7-14日程度

各専門業者に必要な金額を見積依頼し、出てきた金額を精査しそれをもとに見積書を作成していきます。
メーカーさんなどは土日祝が休業の会社も多く、より時間が必要となります。

□最終金額の調整・確認 2-3日程度

各工事内容に対する下値の精査を行い、自社の利益を考えて見積書を作成していきます。
最終的に見積が完成し、社内の承認をとって完成となります。

□見積提出 1日

完成した見積書を出店者様へ提出
内容の説明

上記の流れを見ても見積作成期間に関しては、規模や内容にもよりますが大体2週間程度の期間を確保出来ることが望ましいと思います。

 

さいごに

ここまで見積期間を長くしたほうがよいと述べてきましたが、色々な事情によりどうしても見積期間が確保出来ない場合は出てくるでしょう。
そのような場合は施工業者が少しでも見積を作成しやすいようにしっかり準備しておくことが大切かと思います。特にスケジュールを少しでも早く伝える、事前にわかりにくい箇所や問題点などを解決出来そうなところは把握、解決しておく、など。近年は特に相見積をとるよりも予算を伝え工事業者さんと密にやり取りを行うほうがお得にいいものが出来ることも多いかと思います。

最後までお読みいただき、有難う御座います。
これからお店を出店していかれるかたの少しでも役に立てると幸いです。