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こんにちは。代表の伊藤です。
今回は、店舗の設備に関するお話をさせていただければと思います。
皆さんの日常生活でも役立つ要素もありますので是非お読みいただければ幸いです。
「止水栓」、日常ではあまり聞くことがない言葉ですが、給排水工事の見積項目で目にすることがあります。
さて「止水栓」とは何をするためのものなのでしょう?
- 止水栓とは
- 止水栓の役割
- まとめ
止水栓とは
止水栓とは、上水道の末端にある一般的な水栓金具(蛇口など)とは別に、シンクや食洗器・給湯機などへの給水・給湯配管に設けられる水量の調整や止水を行う目的で設置される水栓です。
形状は様々なものがありますが以下のようなハンドル式やバルブ式が一般的です。
止水栓の役割
止水栓は無いと水やお湯が出ないといったものではない為、実際は各水栓金具に設置されない業者さんもおられますが店舗においては各所設置することが望ましいと思います。
特に店舗の厨房などにおいては、老朽化や破損などにより水漏れなんかも起こりやすいので水栓金具のそばに止水栓が無いと、もしシンクの水栓金具に不具合が生じて水が漏れ出したり止まらなくなった際に水道メーターにある止水栓(元栓)を閉じないと漏水は止まりません。
それでも水道メーターの位置さえ把握していれば、とりあえずの漏水は止められますが元栓自体を閉めてしまうことによりお店全体の水が止まってしまいます。
これではお店を営業することが出来ません。
そこで「止水栓」を各水栓金具の近くに設けることにより、水量の調整だけでなくいざという時においても従業員さんでその部分だけ水を止めることが可能となります。
またこの止水栓が無く、元栓を閉めて止めた場合は状況によっては漏水の復旧に部品などが必要ですぐに復旧することが困難な場合もあり場合によっては何日も営業出来ないといった事態も起こりうる可能性が考えられます。
このように店舗の厨房などにはこの「止水栓」を各水栓金具に設置することが非常に重要であると考えています。
そんなに重要なものであれば、なぜついていたりいなかったりするお店が存在するの?と疑問が生じます。これは一概には言えませんがやはり費用による面も大きいのかと思っております。
どうしても止水栓を設置するのに1カ所数千円の費用が必要なため、相見積もりなどでは単純に頭金額を比べれれてしまうので特に明記がない場合は省いたり。また場合によっては仕事の依頼が欲しい為説明も無く安価にするため最初から付けるかの確認もなく省いたりする業者さんもおられたりします。
まとめ
このように設備工事においては、お店を快適にするため、また運営を円滑にするための目に見えない費用が多く発生しております。
なかなか図面や見積項目だけではわかりずらい部分であり、特に費用がかさむ為わからず省きがちですが少しでも不明なことや、わからない項目は信頼できる施工業者さんや設計士さんに聞くなどしてより良いお店作りが出来るようにしていただければと思います。
また今回のお話は皆さんのご家庭においても一緒です。
もしご自宅の水栓金具より水漏れが起こったときは慌てず繋がっている配管を見てみてください。ほとんどの場合はこの「止水栓」がついているはずです。