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なぜ、木造高層ビルなのか?

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!
東京オフィスの八並です。

 

近年、木造のビルが注目を集めているようですが、皆さんは耳にしたことがありますでしょうか?
今、世界的にも木造建築が注目され建て進められている大きな要因としては
やはりSDGs・サステナブルに繋がる脱炭素社会へ向けたところが大きいです。
欧州等では二十数年前から木造ビルの建築は研究され始めていたようで、
有名どころではカナダに「ブロックコモンズ」(2017年完成)という木材を多様した18階建ての高層ビルがあります。
日本でも着々と木造建築が増えてきており、現在横浜で建築が進められている「純木造」ビルや住友林業が構想を発表した
高さ350メートル(地上70階建て)木材使用率が9割の超高層ビルが注目を集めています。




ブロックコモンズ: wood-solutionsより



木造高層ビルを実現する為に大きな役割を担っている素材がCLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)と呼ばれる集合材。
木目を縦横と直行に組み合わせて接着材で圧着したものです。

 


CLT:一般社団法人CLT協会HPより

 

CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在は各国で様々な建築物に利用されるようになりました。
日本では2013年12月に製造規格となるJASが制定。2016年4月にCLT関連の建築基準法が
公布・施工され一般利用がスタートされました。
コンクリート並の強度がありながらコンクリートよりも軽くて断熱性が高いという利点があり、
高層ビルを建設する中で重要な「自重を支える」という点においても
阪神淡路大震災の観測波より強い力を加えても倒壊しないという耐震性能を持っています。
それに加え耐火性も高く、毎分約1㎜の速度でゆっくり燃え進み、
厚さ90㎜のCLTが1時間燃えても壁が燃え抜けないという耐性も持っています。
他にも竹中工務店が開発した「燃エンウッド」という国土交通大臣より耐火構造の認定を受けた材料や技術の登場により、
木造の高層ビルが実現可能になったようです。

 

前回のブログでも書きましたが、こういった流れは日本の国産木材の需要を高め
林業の活性化に繋がります。
コストアップなどのデメリットも懸念されますが、世界最古の木造建築である法隆寺を擁する
日本の伝統的な技術と最新の技術が融合する可能性を考えると胸が高鳴ります。
環境面においても大きく働きかける木造ビルの発展に今後も注目していきたいと思います。