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ブログをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます!
本年も株式会社バンディットを宜しくお願いいたします!
2022年、前厄で少々ビビッている八並です。
今回は近年各分野で取り沙汰されてる「サステナブル」という言葉について触れてみたいと思います。
「サステナブル」とは直訳すると「維持可能な」「持ちこたえられる」という意味を持ってます。
昨今では「地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに生活を続けていける社会を目指す」という意味で使われるようになりました。
建築におけるサステナブルの取り組みとして、省エネ設備の設置や廃材のリサイクル、温室効果ガスの排出抑制等があります。
環境面に限らず、地域の伝統文化や周辺環境と調和し将来に渡って人々の生活の質を維持する建築を目指すことも、サステナブル建築の大切な要素となっています。
飲食業界でも環境配慮をコンセプトとして掲げる店舗が増えミシュランガイドでもサステナブルな飲食店を評価する「グリーンスター」が導入されたりとサステナブルな取り組みに注目が集まっています。
今後の店舗づくりにおいて、サステナブルは意識すべき重要な項目になりそうです。
実際に建築・店舗デザインでどのようなサステナブルな取り組みを行っているのか一例を紹介します。
・新国立競技場~杜のスタジアム~
日本の伝統建築の特徴を継承した軒庇(森林認証を取得した国産の木材を使用)や外観に緑を取り入れ、
周辺の環境と調和する設計は100年後もエリア一帯の緑を維持する等のコンセプトがあります。
風の流動を利用して熱や湿気を排出する構造は省エネでの温度調整が可能です。
「greenbiz」という染色工場での廃棄物をリサイクルした素材を使用する事で土を使わなくても植物を茂らせます。
日本古来から受け継がれてきた伝統的な建築技術とサステナブルが取り入れられたスタジアムです。
・スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
以前から環境問題に積極的に取り組んできたスターバックスコーヒー。
環境配慮型店舗の国際認証「Greener Stores Framwork」を取得したグリーナーストア日本1号店。
店内利用時にはマグカップ・樹脂製グラスを用いり、持ち帰り時には「リユーザブルカップ」
「借りるカップ」という選択肢を増やすことで通常店舗に比べ使い捨てカップ使用量の約75%削減につなげる。
店舗は廃棄されてしまうキャンバスや糸・漁網を再利用したデザインが施されており、
照明にはリサイクルガラスや和紙を使用し、家具は国産木材を100%使用。
古くなったら入れ替えるのではなく修理しながら長く使い続ける事に重きを置いています。
このほか、水道に繋がっていない手洗水循環システムの設置やCO2を吸収することで固まる新素材を使用したりと、いつものスターバックスと変わらない落ち着いた空間でありながらサステナブルな取り組みがされています。
地球環境に取り組む事をコンセプトの一環としている会社の店舗なのでここまでの取り組みは可能かと思います。
ただ、サステナブルを導入した・取り組んだというのは聞こえはいいですが、デメリットの側面もある事も忘れてはいけないと思います。
例えば、リユース建材や環境を配慮した素材・機器を使用するには当然コストも掛かります。
地域産材の使用を指定された為に材木屋から加工場、加工場から現場への移動が必要になり、
余計な運搬費、それに伴うCO2の排出等が発生したというケースもあるようです。
あくまで企業は営利団体ですので、コストが上がり業績が傾いてしまっては本末転倒です。
今後、社会からサステナブルの意識をもっと強く求められてくると思いますが、
先ずは小さな事からでも取り組み始め、そういった意識を皆で共有していく事が大事だと思います。